
ハーブを育ててみたいけど、何から始めればいいか分からない…



失敗せずに育てられるハーブってあるの?
今回はそんな疑問をお持ちの方に向けて、3月に植えると育てやすいハーブ10選をご紹介します
春先に始めるハーブガーデニングは、初心者の方でも失敗が少なく、短期間で収穫の喜びを味わえます
ベランダや窓辺のスペースがあれば、誰でも手軽に始められるのがハーブ栽培の魅力です
3月がハーブの植え付けに最適な理由
3月は多くのハーブにとって理想的な植え付け時期です
その理由は
- 気温が安定し始める: 厳しい寒さが和らぎ、ハーブの生育に適した温度になります
- 日照時間が増加: 成長に必要な日光の量が徐々に増えていきます
- 生育期間が長い: 春に植えることで、夏~秋まで長く収穫を楽しめます
では早速、初心者の方におすすめのハーブをご紹介していきましょう!


初心者におすすめのハーブ10選
1. バジル
おすすめ度: ★★★★★
育てやすさ: ★★★★☆


魅力
トマト料理の定番ハーブであるバジルは、鮮やかな緑色と独特の芳香が特徴
イタリアン料理に欠かせない存在で、「ハーブの王様」とも呼ばれています



実はバジルには40種類以上の品種があり、レモンバジルやタイバジルなど香りの特徴が異なるものも楽しめます!
使用用途
- トマトとモッツァレラのカプレーゼ
- 自家製ジェノベーゼソース
- ピザのトッピング
- サラダのアクセント
育て方のコツ
- 日当たりと水はたっぷりと!一日6時間以上の日光が理想的です
- 土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう
- 収穫は上部の新芽から。摘み取ることで脇芽が伸び、株が茂ります
- 花が咲き始めたら摘み取ると、葉の風味が長持ちします


2. ミント
おすすめ度: ★★★★★
育てやすさ: ★★★★★


魅力
爽やかな香りと強健な生命力が特徴のミント
一度植えると驚くほど元気に育ち、初心者でも失敗知らずのハーブです
使用用途
- モヒートなどのカクテル
- ミントティー
- デザートのガーニッシュ
- ラム肉料理のアクセント
育て方のコツ
- 広がりやすいので、必ず鉢植えで育てましょう
- 半日陰でも元気に育ちます
- 水切れに注意!ミントは水を好みます
- 定期的に収穫すると、新しい葉が次々と生えてきます
3. イタリアンパセリ
おすすめ度: ★★★★☆
育てやすさ: ★★★★☆


魅力:
平らな葉が特徴のイタリアンパセリ(フラットリーフパセリ)は、一般的なパセリよりも風味が豊かで、多くの料理に活用できます
日本のスーパーでは手に入りにくいこともあり、自家栽培の価値が高いハーブです
使用用途
- パスタやスープの仕上げに
- タブーリなどの中東料理
- ソースやドレッシングの風味付け
- 肉料理の付け合わせ
育て方のコツ
- 種からの発芽には少し時間がかかりますが、辛抱強く待ちましょう
- 日当たりのよい場所で育てますが、真夏は半日陰に移動すると良いです
- 水はけの良い土を好みます
- 外側の葉から収穫すると、中心部から新しい葉が育ちます



イタリアンパセリは一年中収穫できるので、台所の窓辺に置いておくと便利!
料理の仕上げに一つまみ加えるだけで、プロの味に!
4. チャイブ
おすすめ度: ★★★★☆
育てやすさ: ★★★★☆


魅力
細い筒状の葉を持つネギの仲間で、マイルドな風味が特徴
可愛らしい紫色の花も楽しめて観賞価値も高いハーブです
使用用途
- スクランブルエッグやオムレツのトッピング
- ポテトサラダの風味付け
- クリームチーズに混ぜてディップに
- スープの仕上げに
育て方のコツ
- 日当たりのよい場所を好みますが、暑い夏は半日陰でも大丈夫
- 水はけの良い土で育てましょう
- はさみで葉を収穫する際は、地際から2〜3cmの高さで切ると再生しやすくなります
- 花は食べられますが、花が咲くと葉の生産が減少します



チャイブは丈夫で育てやすいだけでなく、虫よけ効果もあるよ!
5. ローズマリー
おすすめ度: ★★★★☆
育てやすさ: ★★★☆☆


魅力
針のような葉と松に似た爽やかな香りが特徴的なローズマリーは、一度育てると何年も楽しめる多年草です
特に、ラム肉やチキン料理に使うと一気に高級レストランの味になるのでおすすめです
使用用途
- ラム肉やチキンのロースト
- じゃがいもやパンのアクセント
- ハーブオイルやハーブビネガーの材料
- アロマテラピー(リラックス効果があります)
育て方のコツ
- 日当たりをしっかり確保し、風通しの良い場所で育てましょう
- 過湿に弱いので、水やりは控えめに。土が乾いてから水を与えます
- やせた土でもよく育ちます(肥料は控えめでOK)
- 冬は室内に取り込むか、鉢を保温材で包むと安心です



ローズマリーは『記憶のハーブ』とも呼ばれていて、勉強中の香りづけにもおすすめ!


6. タイム
おすすめ度: ★★★★☆
育てやすさ: ★★★★☆


魅力
小さな葉と強い香りが特徴のタイムは、料理の風味付けに少量で効果を発揮するハーブです
丈夫で乾燥に強く、初心者でも育てやすいのが魅力です
使用用途
- シチューやスープの風味付け
- ローストビーフやラム肉との相性抜群
- ハーブティー(喉の痛みにも効果的)
- ハーブソルトの材料に
育て方のコツ
- 日当たりの良い場所で育てましょう
- 乾燥気味に育てるのがコツ。水のやりすぎに注意!
- アルカリ性の土壌を好みます
- 冬場も屋外で育てられますが、霜対策をすると安心です



タイムは乾燥させても香りが損なわれにくいから、冬に向けて乾燥保存しておくと一年中使えて便利!
7. オレガノ
おすすめ度: ★★★★☆
育てやすさ: ★★★★☆


魅力
ピザやトマト料理に欠かせないオレガノは、強い風味と丈夫な生育特性を持つハーブです
綺麗な花も咲くため、観賞用としても楽しめます


使用用途
- ピザやパスタソース
- トマトベースのスープや煮込み料理
- オリーブオイルのフレーバリング
- ドライハーブにして長期保存
育て方のコツ
- 日当たりの良い場所で育てると香りが強くなります
- 乾燥に強いので、水やりは控えめに
- 貧相な土壌でもよく育ちます
- 広がりやすいので、定期的に刈り込みましょう



オレガノという名前はギリシャ語で『山のよろこび』という語源から
山のように丈夫な生命力を持っていることから来ているよ
8. レモンバーム
おすすめ度: ★★★★☆
育てやすさ: ★★★★☆


魅力
擦るとレモンのような爽やかな香りがするレモンバームは、見た目はミントに似ていますが、柑橘系の香りが特徴です
リラックス効果もあり、ハーブティーにぴったりです
使用用途
- ハーブティー(特にリラックスしたい夜に)
- デザートの香り付け
- サラダやフルーツサラダのアクセント
- 水出しアイスティー
育て方のコツ
- 日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう
- 水はけの良い土を好みます
- ミントほどではありませんが広がる傾向があるので、鉢植えがおすすめ
- 冬は地上部が枯れますが、春になると再び芽吹きます



レモンバームの香りには心を落ち着かせる効果があるよ
疲れた日のレモンバームティーは最高!


9. ディル
おすすめ度: ★★★☆☆
育てやすさ: ★★★☆☆


魅力
羽状の葉っぱと独特の香りが特徴のディルは、北欧料理やロシア料理でよく使われるハーブです
種子(ディルシード)も料理に使えるので、二度楽しむことができるお得なハーブです
使用用途
- 魚料理(特にサーモン)のアクセント
- ピクルスの風味付け
- ポテトサラダやサワークリームに
- ヨーグルトソースの材料に
育て方のコツ
- 日当たりの良い場所で育てましょう
- 直接種をまくのがおすすめ(移植を嫌います)
- 背が高く育つので、風で倒れないよう支柱を立てると安心
- 一年草なので、種を収穫して次年度に備えましょう



「ディルは別名『イノンド』とも呼ばれていて、サーモンとの相性は抜群!
サーモン好きはぜひ育ててほしいハーブです!
10. セージ
おすすめ度: ★★★☆☆
育てやすさ: ★★★☆☆


魅力
銀灰色の美しい葉と独特の芳香を持つセージは、観賞価値も高いハーブです
昔から薬としても使われていて、特に喉の不調に効果があるとされています
使用用途
- 肉料理(特に鶏肉や豚肉)との相性が良い
- バターと合わせてパスタソースに
- ハーブティー(喉の痛みに効果的)
- 乾燥させてスマッジング(浄化)に
育て方のコツ
- 日当たりが良く、風通しの良い場所が最適
- 水はけの良い土で育て、根腐れに注意
- 湿度の高い日本の夏が苦手なので、風通しを良くしましょう
- 2~3年ごとに株を更新すると良いでしょう



セージの学名『サルビア』には、ラテン語で『救う』という意味があるよ!
ハーブ栽培の基本ツール
初心者がハーブ栽培を始めるために必要な基本的な道具をご紹介します
- プランター/鉢: ハーブによって適したサイズが異なります
- 培養土: ハーブ専用または野菜用の水はけの良い土
- じょうろ: 細口のものがハーブの繊細な株元への水やりに適しています
- 園芸用はさみ: 収穫や剪定に便利
- 支柱/ラベル: 背の高いハーブの支えと、種類の区別にあると便利


よくある質問



ハーブはプランターでも育てられるの?
ほとんどのハーブはプランターでも十分に育ちます
むしろミントのような広がりやすいハーブは、プランター栽培の方がおすすめです



ハーブはどのくらいの頻度で水やりをすればいいの?
ハーブの種類によって異なりますが、一般的には土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えるのがコツ
ただし、ローズマリーやタイムなど一部のハーブは乾燥気味に育てた方が香りが強くなります



ハーブに肥料は必要?
多くのハーブは過剰な肥料を与えると香りが弱くなる傾向があります
月に1回程度、薄めの液体肥料を与える程度で十分です



収穫のタイミングはいつ?
多くのハーブは、花が咲く前の朝が最も香りが強く、収穫に適しています


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まとめ
今回紹介した10種類のハーブは、いずれも比較的育てやすく、料理やお茶、アロマなど様々な用途で楽しめます
特に初心者にぴったりなのは「バジル」「ミント」「イタリアンパセリ」「チャイブ」です
まずはこの4種類から始めて、徐々種類をを増やしていくのも良いと思います
ハーブ栽培の魅力は、育てる楽しみ、香りを楽しむ癒し、そして料理に使う喜びと、三拍子そろった園芸ライフを送れることです
ぜひ、ハーブデビューしてみてはいかがでしょうか?
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