「化粧品の仕事って、なんかキラキラしてそう」
そう思って業界に興味を持つ人も多いと思います

僕もそのひとりでした
でも実際に働いているのは、いわゆるメーカー側ではなく、化粧品OEM工場の事務職
スポットライトは当たらないけれど、製品が予定通りに世に出るために欠かせない縁の下の力持ちのような仕事です
この記事では、そんなOEM工場の事務職のリアルな仕事内容・向き不向き・働いてみて感じたやりがいについて、僕の実体験をもとにお話していきます



・本当に未経験からでも働けるの?
・HSP・INFJ気質でも大丈夫?
などの疑問にも答えていきます!
1. 化粧品OEM工場とは?ざっくり解説


OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略で、他社ブランドの商品を製造する専門の工場のことを指します
たとえば、有名な化粧水やボディクリームの裏側には、実は僕たちのようなOEM工場の存在があります
つまり、「自社ブランドの商品を売る」のではなく、他社ブランドの商品を代わりに作って納品するのがOEM工場の役目
そして、その中で事務職が担うのは、生産から納品までを裏方でつなぐ調整役のようなポジションです
2. 僕の業務内容を具体的に紹介


僕が担当しているのは、ざっくり言うと以下のような業務です
- 配車手配:出荷スケジュールに合わせたトラックの手配
- 出荷調整:生産部・営業部・品質管理部・倉庫・運送会社との連携
- 倉庫への出荷指示:エクセルで出荷リストを作成→社内チャットで共有+場合によっては電話で補足説明
- 納品書の作成:基本的に基幹システムで出力・顧客によっては専用フォーマットで
- 運賃・請求業務:月末締めで各運送会社へ確認・処理



他にも細かい作業がたくさん
正直、やることは多いです
でも慣れてくると、「今日はこれとこれを早めに処理しておこう」と見通しを立てて段取りできるようになるのでその辺は心配ないかなと思います
3. 電話だらけの毎日って実際どう?


僕がこの仕事に就いて一番驚いたのは、とにかく電話が多いこと
「事務職=黙々とパソコン作業」というイメージがありますが、実際は真逆



毎日電話との戦いです(笑)
- 社外(運送会社・取引先):約4割
- 社内(営業・生産・品質管理・倉庫):約6割
大体朝イチから倉庫には出荷指示と確認の電話、出荷調整や納期変更があれば営業・取引先と調整し、車両手配のための電話などなど…
1日10〜20件、多い日はそれ以上電話しています



最初は怖かったです、というか今も怖いです
「ちゃんと伝えられるかな?」
「聞き間違えたらどうしよう」
ってビクビクしてました
でも慣れてくると、要点をまとめて話す・聞く力が自然と身についてきたかなと思います
INFJ・HSPの僕にとっての電話のしんどさと乗り越え方
僕はHSP気質で、急に話しかけられたり、大きな声が飛んできたりするのが苦手です



特に電話は今でも毎回心臓バクバク
怒り気味のクレームっぽい電話は、終わったあとに5分くらい動けないこともありました
でも以下のように自分なりの対策を取り入れてから、少しずつ気持ちがラクになりました
- 電話メモをフォーマット化(誰から・何の件か・納期・対応内容)
- 焦ったら「確認して折り返します」と一旦切る勇気を持つ
- 心が穏やかじゃない時は一旦トイレに逃げ込む



事務職=穏やかなイメージだけど心の中はバタバタです
4. スキルアップ・学べること


前項で電話が多いとお話しした通り、この仕事は黙々作業だけじゃありません
だからこそ、意外なスキルが身につくことも多いです
実際に得られたスキル・知識
- 物流・配車の仕組み:運送会社や倉庫との連携から、流通の全体像が見える
- Excelの応用力:大元のデータはExcelベースが多い。VLOOKUPやIF関数は日常茶飯事
- 請求処理・数字の管理能力:運賃チェック、請求金額の突合せなど
- コミュニケーション力:とにかく人と調整する力が鍛えられる
「事務ってスキルが身につかないかも…」って不安だったけど、
今は「この経験は絶対どこかで役に立つ」と思えるようになりました
5. この仕事に向いている人・向いていない人


僕の視点で見た向き不向き
向いている人 | 向いていない人 |
---|---|
段取りを考えるのが得意 | マルチタスクが極端に苦手 |
こまめな連絡・確認ができる | 電話対応が強いストレスになる |
サポート役にやりがいを感じる | 注目されたい・目立ちたいタイプ |
細かい変化に気づける | 大まかでOKな性格 |



ちなみに僕は向いていないなぁと思いながらもう4年経ちます(笑)
INFJ・HSPの人でも働ける?
僕自身がINFJでHSP気質です。だから最初、「事務職=静かな場所で自分のペースで働ける」と思っていました
でも、実際には…
電話が鳴らない時間はほとんどありません
出荷のタイミングが集中する午前中や、営業が動き出す午後は、電話が鳴って、切った瞬間にまた次が鳴ることも日常茶飯事です



正直、最初のころは特につらかったです
「またか…」
「少し黙って仕事したい…」
って思う日もありました
ただ、HSPやINFJって「気を配れる」「相手の立場を考えられる」という強みがあります
この仕事は、まさにその力が調整力として活きる場面が多い**です。
たとえば、
- 相手の声のトーンで「急ぎかも?」と察して先回り
- 怒ってる人でも、冷静に話を聞いてクレームにならずに済んだ
- 伝えづらいことも、丁寧な言葉でうまく伝えられた
こんな経験を積むうちに、「静かじゃないけど、自分の特性を活かせる仕事なんだ」と少しずつ感じるようになりました
だから、音の静けさではなく、心のやさしさを大事にしたい人には向いてるかもしれません
6. よくある勘違いとリアルなギャップ


「事務職=静かで座り仕事中心、のんびりできそう」



僕も最初はそう思ってました
でも実際は、そのイメージとはけっこう違います
ギャップ①:黙々と作業できる?→むしろ「段取りと対応」の連続
伝票処理や納品書の作成など、黙々とできる時間もあるけど、それは電話と連絡対応の合間のご褒美タイムみたいなもの
日々の主戦場はむしろ、
- 「この製品明日出荷できたりしますか?」
- 「この製品検査合格出ませんけど?」
- 「FAX届いてませんけど…」
といった、連携と調整の嵐
そのなかで正確に対応しないと、納品遅れや出荷ミスにつながってしまいます
ギャップ②:工場って単純作業?→想像以上に「人とのやり取り」が多い
工場のイメージって、ライン作業やルーチンワーク中心だと思われがちです
でも事務職は物流のハブ役になるので、製造・営業・倉庫・外部業者…と多方面とのやりとりが超重要になります



むしろ「人と話すのがまったく嫌」って人には、ギャップが大きいかも
7. こんな人にはおすすめ


この仕事が合うのは、派手な活躍や脚光を浴びるよりも、「誰かを支えることにやりがいを感じる人」です
たとえば、
- 縁の下の力持ち的な役割が好き
- 情報整理や段取りが得意
- 丁寧な対応を心がけられる
- 「ありがとう」と言われるとモチベが上がる
- ミスがないようにコツコツ仕事するのが得意
逆に「静かでルーティンワーク的な事務仕事を想像している人」や、「電話対応が極端に苦手な人」には、ちょっとしんどく感じるかもしれません



でも、繊細だけど相手の立場に立てる人、細かな変化に気づける人にとっては、十分に力を発揮できる場所だと思います
8. 転職するならどこで探す?【PR:リクナビNEXT】


「ちょっと気になるかも」「こういう仕事、自分に合ってるかも」
そう思った方は、まずは求人を探してみるのがおすすめです
僕が実際に使っていたのは、リクナビNEXTという転職サイト
リクナビNEXTを使ってよかった点
- 未経験OKの求人が多い:事務・工場系も豊富
- 職種や働き方で絞り込みやすい:HSP向けキーワードでも検索可能
- スカウト機能あり:プロフィール登録しておけば、企業からオファーが来ることも



実際に僕も、「未経験でも可」「残業少なめ」「事務」といったワードで探していました
登録は無料で、求人を眺めるだけでも自分の選択肢が見えてくるので、まだ迷っている段階の人にもおすすめです
9. まとめ


正直に言います
この仕事を「天職だ」とか「心から好きだ」と思ったことは一度もありません
電話は多いし、調整ばかりで神経もすり減るし、何度も「もう辞めたいな」って思ったことがあります
それでも、ここまで働いてこれたのは、
未経験だった自分でも受け入れてもらえた場所だったから
そして、「ありがとう」「助かりました」と言ってもらえた瞬間が、確かにあったからです



僕はこの先、もっと自分らしい働き方を探していきたい
でも今、「どこにも行き場がない」「何をしていいか分からない」と感じている人には、こういう裏方の仕事にも、ちゃんと役割があるってことを知ってほしいです
完璧な職場じゃなくても、働きながら次を考えることはできます
だから、もし少しでも気になるなら、まずは求人を覗いてみてください
自分が立てる場所、自分なりのステップを見つけられるかもしれません
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