マーケティングの基礎を楽しく学べる【ドリルを売るには穴を売れ 】要約・レビュー

当ページのリンクには広告が含まれています。
  • URLをコピーしました!

ブログを始めたからには、マーケティングも学んでみたい!

でも全く経験ないし何から始めて良いかわからない…

そこで僕がブログを始めるきっかけになったヒトデさんのYoutubeで紹介されていた

ドリルを売るには穴を売れ」をまずは購入してみることにしました

そして実際に読んでみると眼からウロコの情報ばかり

マーケティングの入り口に立ったばかりの僕でも内容がストンッと身体に入ってくる感覚を味わうことができました

この記事を読むとわかること

  • マーケティング脳の鍛え方
  • マーケティングに重要な4つの要素
  • ブログや仕事へのマーケティングの活かし方
目次

「ドリルを売るには穴を売れ」の概要

タイトルドリルを売るには穴を売れ
著者佐藤義典
出版社青春出版社
価格1,572円(税込)
ページ数256ページ

この本はマーケティングをはじめて学ぶ人に向けて書かれた本になります

僕自身「マーケティング」という言葉自体は知っていましたが

「何かモノやサービスを売ること」

くらいの認識でした

しかし実際は全然違って、実際のマーケティングは自分の身の回りで起きていということがよくわかりました

この本の良いところ

  • マーケティング入門者でも内容が理解できるよう分かりやすく噛み砕かれて書かれている
  • マーケティングの重要な要素が実例付きで書かれている
  • 間に挟まっている物語が面白く、続きが気になってサクサク読める

この本の良いところは、教科書的な小難しい本ではなく、ストーリー仕立てでマーケティングに重要な4つの要素を楽しく学ぶことができるところです

まずはマーケティングに重要な要素を学び、その後学んだ要素を使ったストーリーが展開されていく

といった構成なので、覚えたことをすぐに物語の世界で体験することができます

マーケティングは身の回りで起こっている

まず最初に度肝を抜かれたのはこちらの言葉

ここでひとつ例をあげたいと思います

ある日あなたは野菜不足が気になるようになりました
そこで野菜不足を解消するために幾つかの方法を考えます

  1. 帰りにスーパーなどで野菜を買って食べる
  2. パッケージが気になっていた野菜ジュースを買って飲む
  3. ネットでおすすめされていたサプリメントを買って飲む

実はこのことを考えている時点で既にマーケティングの影響を受けているのです

野菜を買って食べるという直接的な解決策がありながらも、野菜ジュースやサプリメントを買おうと発送した場合、ジュースメーカーやサプリメントメーカーのマーケティングが成功しているということになります

このようにマーケティングは心理的な側面が大きことがわかります

僕がマーケティングを学びたいと思ってこの本を買ったことも、マーケティングの術中にハマっているということ!?

こうして自分の身に置き換えて考えると

「マーケティングは身の回りで起こっている」

ということがよく実感できました

マーケティングに重要な4つの基礎要素

  1. ベネフィット
  2. セグメンテーション・ターゲット
  3. 差別化
  4. 4P戦略

言葉だけ聞くと訳わかりませんよね

僕もこの本を読むまでそうでした!
ベネフィットって何?フィットネスクラブ?

しかし、この本では上記のことを身近な例をあげながら、簡単な言葉で説明してくれています

1.ベネフィット〜顧客にとっての価値〜

ベネフィットとはひと言で言うと

「顧客にとっての価値」のこと

もし自分が工具屋さんだとして、あなたが売っているのはドリルですが、お客様が欲しいものは「ドリルではなくドリルの開けた穴」になります

この部分が大きなポイントになります

自分が買い物している時はわかっているのに、いざ自分が売ろうとすると忘れてしまいがち!

また、ベネフィットには「機能的ベネフィット」と「感情的ベネフィット」の2つがあります

  • 機能的ベネフィット…物理的な価値 (早い・便利・うまい)
  • 感情的ベネフィット…情緒的な価値 (優越感・名誉・思い出・記念)

これには何が正解、という絶対的なものはなく、その商品を購入した人が求めているものがそれぞれ正解となります。

マーケティングの本質は

顧客にとっての「価値」を売り、その対価として顧客からお金をいただくこと

つまり、「価値」≧「対価」になったときに価値を提供できたと言えるのです

ブログを運営するのにもすごく重要な考え方だし、今後何かを買うときはなぜその商品に価値を感じたのか考えてから買いたいと思いました!

ERG理論

じゃあどうすれば「価値」≧「対価」を実現できるの?となりますが

ここで役に立つのがアルダファー氏が唱えたERG理論という考え

ERG理論は人間の3欲求に基づく考え方で以下のどれかを満たした時に「価値」≧「対価」を実現できます

  • E Existence(生存)…生き続けたい、肉体的快楽(美味しいものを食べたい)
  • R Relationship(社会):誰かによく思われたい、家族と楽しい時間を過ごしたい
  • G Growth (成長)…もっと成長したい、自分のこだわりを突き通したい、ストレス発散したい

2.セグメンテーション・ターゲット〜この商品は誰が買うか〜

  • セグメンテーション:顧客を分けること
  • ターゲット:分けた顧客(セグメント)の中で売るべき顧客のこと

難しい言葉ですがすごく噛み砕いて言うと上記の通りです

セグメンテーションの方法は大きく分けて2種類

  • 人口統計的セグメンテーション…年齢や性別で分ける
  • 心理的セグメンテーション…心理や行動・ライフスタイルで分ける

例えば「仕事をしている20代独身女性」と「家事や子育てをしている20代女性」では同じ20代でもベネフィットは異なります

そこでより2つのセグメンテーションを掛け合わせてターゲットを明確化させていくことが重要になります

3.差別化〜この商品でなくていはいけない理由〜

ベネフィットの理解とセグメンテーションが終わったら次は差別化になります

世の中にはモノやサービスが溢れているので、特徴のないもの・競争力のないものを売るのはとても難易度の高いことです

そのために差別化が必要となってきます

差別化って言葉では簡単だけど実際にやるとなるとすごく難しいんだよね…

ここで覚えておきたいことは、「顧客が求める価値によってはさまざまな業種がライバルになる可能性がある」ということ

例えば、有名ハンバーガーチェーンのマクドナルドはハンバーガー屋だけど、同業種のモスバーガーやロッテリアだけでなく、牛丼屋やカフェチェーン・コンビニなどとも競合しているのです

このようにライバルは同業種だけとは限らないのです

他業種を含めた多くのライバルがいる中で自分の商品を売るためには自分にしかない強み=「競合より高い価値」を提供する必要があります

差別化を行うにあたって3つの戦略があると本書では唱えられていました

  • 手軽軸…安い・早い・近い・手軽・そこそこ満足いく
  • 商品軸…とにかく良いもの・ゴージャス・良い雰囲気・サービスがしっかりしている
  • 密着軸…いつも行っている店・気心の知れている・自分の好みを知っている

重要なのはどの軸も平均以上の価値を提供した上で、ひとつかふたつの軸で差別化をすることになります

4.4P戦略〜どのようにして価値を届けるのか〜

「ベネフィット」「セグメンテーション」「差別化」を実現させるためには具体的な手段が必要になってきます

その手段となるのが「4P」になります

4Pとは

  • Product (商品・サービス)…どんな商品やサービスを売るのか
  • Place (流通・チャネル)…どこで売るか(店舗や通販など)
  • Promotion (広告・販促)…どうやって商品の情報をつたえるか
  • Price (価格)…いくらで売るか

のこと

「4P」は組み合わせ次第で無限の戦略が考えられます

そこで重要になってくるのが「一貫性」

「4P」は相互に絡み合って作用するため、「一貫性」があることで大きな力を発揮することができます

単純に感じるけど、これを実際にしっかり行うのが難しい…

章の間に挟まっている物語が面白くて熱くなる!

この本の個人的に一番読みやすいと思ったポイントは、章ごとの間に物語が挟まっています

この物語はざっくり

就職したてのマーケティング初心者、売多真子(うれたまこ)が2ヶ月で潰れかかったイタリアンレストランを復活させるために、いとこの有名マーケティングコンサルタント売多勝(うれたまさる)からマーケティング知識を学び、成長しながらお店を立て直していく

というお話です

僕と同じマーケティング超初心者の主人公と一緒に学びながらストーリーを追うことができるので、知識もより深まります

そしてなにより展開が熱くて手に汗握る!!

物語の結末はぜひ本を買ってお楽しみください

ブログ初心者やマーケティングを勉強したい人は読んで損なし!

マーケティングを学ぶにあたって初めて購入したマーケティング本ですが

初めてがこの本でよかった!!

と思えるほど人におすすめしたい本でした

マーケティングのバイブルといっても過言ではない!

実際一度読み終わってからも、もう何回も読み直しています

また、テレビCMや日々の買い物など、ちょっとしたことから

どんな人をターゲットにしているんだろう…?

この商品・サービスを買って得られる価値ってなんだろう?

などと考えるクセがついてきました

これが本書で言ってたマーケティング脳を鍛えるってことか!

章ごとに扱うマーケティング要素が分かれているので、「あれ?ここってどうだったっけ?」というときの辞書代わりにも使えるのでおすすめです

これからマーケティングを学んでみたい方、マーケティングのおさらいをしたい方

ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

28歳会社員、生まれも育ちも群馬県
最近(2023/11)26坪の平家注文住宅を建てました
勉強中:カメラ・エッセンシャルオイル・お風呂掃除
アイコンはうたせさんに描いていただきました

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次